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straysheepのなにか好きなもの

フィギュアスケートと読書と映画と雑貨といろいろ、について

選択のとき 映画『ブルックリン』を観て

Diary 映画感想

コルム・トビーンの原作を、『つぐない』のシアーシャ・ローナン主演で映画化。

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今年のアカデミー賞でも受賞こそ逃したものの、作品賞や脚本賞(脚本はニック・ホーンビイ!)、主演女優賞にノミネートされ話題にのぼりました。

 期待以上にいい映画で、もういちど観たいし、原作も読んで登場人物の心理描写もしっかり理解したい。

というのは、映画の心理描写が足りないとかではなく、ちょっと私の希望と違くて。

原作あるしもう結果は決まってるのに、どうにかヒロインのエーリッシュが違う未来を選ぶことを期待してしまったのもあり、もっとヒロインの心理を深く掘り下げて知りたいと感じたからです。

おとなしく目立たないけれど利発な少女エーリッシュは、妹の未来を案じた姉の計らいで単身ニューヨークへ。

アイルランドの小さな街から大都会、という変化に戸惑いホームシックに陥るけれど、イタリア系移民の青年トニーとの恋をきっかけに目標に向かって生き生きと暮らし始める。

と、そんなとき、故郷から悲劇の知らせが届き、エーリッシュは一旦帰郷します。

 

 

ここからネタバレになるので、ご注意ください!

 

 

姉が亡くなりひとりぼっちになってしまった母の願いー地元の男性と結婚してエーリッシュに戻ってきてほしいーなどを感じ、じつは帰郷を不安がるト二ーと結婚したことを言い出せないエーリッシュ。帰郷する前に結婚しなければ帰らせてくれないって…ほんと好きじゃないわ、トニー。女々しいっていうかね。

それにしても、本当にびっくりした、結婚しちゃうのかここで!って。

トニーは粗野だけどいい人だし溌剌と生きる力が湧き出ている感じだし、、優しくてエーリッシュを心から愛していて。

でも、うわーエーリッシュ、トニーと結婚しちゃっていいのか!(しつこい)と思いながら観てました。

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エーリッシュとトニー

お互いはじめての恋人なのもあり、それとも海外の恋人はそうなのかしら、いつでもラブラブです

姉のお墓まいりや母親の様子をみたあとも親友の結婚式に出席するために故郷にいる予定を延ばすエーリッシュに、親友が彼の友人を紹介します。

地元の街の名士の息子で、エーリッシュとも顔見知りの元ラグビー部のエリート、ジム。

エーリッシュ、結婚しちゃってることを母親と親友くらいにはお話したほうがいいんじゃないかな、と思う私を余所にこれがなかなか言い出さない。

まあ、親にも紹介せず、勝手に結婚しちゃったイコール故郷には戻りません宣言となるし、この時代の女の子には言いにくいかな…

カップルで行動することの多い国で、エーリッシュはジムと行動を共にするうちにジムに惹かれ…っていうか、それよりジムがエーリッシュに惹かれちゃってる!親に紹介したがってる!どうするんだろう…、っていうね…

だってエーリッシュ、あなたもう結婚してる!アイルランドは離婚はオッケーなのか、とかごちゃごちゃ考える私。

だって、私、ジムが素敵で、エーリッシュがアイルランドに戻ってきてジムと結婚してくれないかな、なんて期待し始めてしまって。

ジムを演じるのはドーナル・グリーソン。どこかで見た覚えがあるな、と思ったら、『ハリー・ポッターと死の秘宝』でロンのいちばん上のお兄ちゃんビルを演じていたイケメンでした!

 

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エーリッシュとジム。私は断然ジム派。

お母さんも街のひともエーリッシュとジムの恋仲を噂し期待し始めて。

エーリッシュもトニーからの手紙に返信できずに迷い始める。

結婚相手(トニーかジムか)だけでなく、今後の人生をどこでどのように過ごしたいか、未来の選択にもなるので悩むのは当然。

ていうか、トニーと結婚する前にそのことに想いを馳せて欲しかった。

とあることから元の職場の女性に結婚していたことがバレて、エーリッシュはニューヨークに戻ることを決める。

それを決めたときのエーリッシュが、忘れていたこと(トニーと結婚していたことではなく、閉鎖的な街がきらいだったこと)を思い出したときのセリフがこの映画いちばんの肝ではないでしょうか。また、母親にニューヨークで結婚したから愛するひとの元へ帰ると告げたときの、母親の表情。心にズドンと響きました…。

 新天地での青春、恋人、夢と、故郷の母親や親友や穏やかで上品な暮らし…エーリッシュが悩んだ末に出した結論、ですが私からすると結婚早まっちゃった女の子の物語って感じ。

けど、ジムには静かな愛があったけれどアイルランドからでることもなく父親の事業を継ぐという諦めにも似た影がまとわりついていた。エーリッシュにはトニーのほうがお似合いなんでしょう。

が、私はそれでもジムを捨てきれない。

パンフレットでドーナル・グリーソンはジムを演じるにあたって、ニューヨークに戻ることを留まりたくなる理由になるのが僕の仕事的なことを語っていました。そうニューヨークに帰らないで、と心でお祈りしましたよ…。

原作をじっくり読んで、エーリッシュのジムへの気持ちを確認したい私なのでした!