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straysheepのなにか好きなもの

フィギュアスケートと読書と映画と雑貨といろいろ、について

秋の夜長はタイムトラベルもので決まり!

読書感想
私はSFは苦手なんですが、なぜかタイムトラベルものとハリー・ポッターシリーズだけは大好物!
中学生くらいの頃、講談社X文庫に秋野ひとみが書く「ななみ」シリーズというのがあって、それがタイムトラベルもの。とても切なくて大好きだった少女小説
それで私はタイムトラベルものが好きになったんだと思う。
大人になった自分の嗜好に影響を与えるティーンズハート、恐るべし。

最近、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」というタイトルでなんとなーく結末がわかってしまう、そんな小説を読みました。
うっすら結末すら想像してしまう、そんなタイトルだけど、私はこういうタイトル好きです。
そして、ベタだしわかっていても、、切ない気持ちになってしまう。

桜の季節の出会いから秋の初めまで。
京都の街並みが具体的に描かれていて、京都に行きたくなっちゃった。

いわゆるタイムトラベルもの、なんだけどからくりが、、、違う時代に住むとかも切ないけれど、、、この設定も切ない。
この小説はSFというよりも恋愛小説のほうの色合いが濃いいかな

そして、タイムトラベルといえば、コニー・ウィリス
アメリカの女流SF作家で、もう何百年も先の未来、オックスフォードの史学科で自分の学びたい時代にタイムトラベルして学ぶついでに事件が!というシリーズがあるんですが、それが有名なんじゃないかな。

抱腹絶倒、コメディーSF?なこちら!
犬は勘定に入れません  あるいはヴィクトリア朝花瓶の謎』です。
ヴィクトリア王朝時代の穏やかな時代にタイムトラベルして、あるものを持って帰ってくる指令があるのに、もういろいろ疲れすぎてなんだっけ、それ?となった主人公ネッドが、同じくタイムトラベルしていた女子学生に恋をする。
彼女側のほうも、タイムトラベルのルールに反して猫がタイムトラベルしてきたり、仕えるお嬢様が予定と違うひとに恋をしたりで右往左往!
もう、それは最初からドタバタしすぎて訳がわからなくなるけれど、そこをどうにか読み続けると、後半はあっというま!
まさに時間を忘れます!

私が特に好きなのは、こちら。
こちらは、もう、本当に切なく悲しい、
ドゥームズデイブック』。

ドゥームズデイ・ブック(上)

ドゥームズデイ・ブック(上)

同じオックスフォード大の史学科の生徒のタイムトラベルもの。
実はタイムトラベルには禁止されてる時代や場所(空襲や革命のあったようなところや時間帯)があるんだけれど、ヒロインのキヴリンは前人未到の14世紀(中世)へ。そこでキヴリンは、到着後すぐに謎の病で倒れてしまう。
その頃、キヴリンの不明を心配する現代でも、謎のウィルスが流行し、人々は次々と命をおとす、、
シリーズお馴染みの教授ダンワージーは行方不明のキヴリンと彼女を探すためにタイムマシンを動かせる技術者を探して走り回る!

中世から現代に戻るときに聞こえる、クリスマスソングの鐘の音が聞こえる場面、心から熱いものが溢れ出します!
その調べとはうらはらに、とにかく悲しく、そして長い小説なので、読み終えたあとの虚脱感もすごいです。
本当に、騙されたと思って読んでみてほしい1冊です。

ドタバタSF、感動SFのあとに、最近(と言っても去年かな)出版された同じシリーズのものに『ブラックアウト』『オールクリア』があり、こちらは第二次世界対戦中にタイムトラベルするお話。
郊外の疎開先の屋敷でメイドをしながら疎開児童について学ぶ者、ロンドンのデパートで売り子をしながら灯火管制下のロンドンの住民の生活を観察する者、有名なダンケルク撤退の知られざる英雄を探す者、3人の学生が主人公。
タイトルの『ブラックアウト』とは灯火管制のこと。『オールクリア』は灯火管制解除のことです。

このオックスフォード大のシリーズ以外も、コニー・ウィリスの作品は素晴らしい。
『航路』なども臨死体験をモチーフにしていて一見とっつきにくい題材だけれど、本当にいいのです。
"臨死体験"とあの有名なタイタニック号事件を絡ませてこんな物語を作るなんて!と驚きました。

航路(上)

航路(上)

航路〈上〉 (ヴィレッジブックス)

航路〈上〉 (ヴィレッジブックス)

コニー・ウィリスの長編小説は本当に長いので、秋の夜長に楽しめること請け合い!