straysheepのなにか好きなもの

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思春期の自意識過剰を思い出させられる1冊「葡萄が目にしみる」

NHKドラマプレミアムで始まった「ランチのアッコちゃん」。
デキル女史のアッコちゃん役が戸田菜穂ってこともあり、柚木麻子原作が好きってこともあり、私の夜の楽しみとなりました☻

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私は昔、むか〜し「葡萄が目にしみる」という単発ドラマを見て以来、戸田菜穂が大好き。
そして、戸田菜穂をみるたびに「葡萄が目にしみる」を思い出してしまう。

「葡萄が目にしみる」は林真理子さんの自叙伝的小説?とでも思わせる小説で、山梨の葡萄農家の女子高生・乃里子が、ラグビーの花形選手の同級生の岩永、高校のマドンナ、親友の女の子たちとの日々を自身の劣等感、自意識過剰をもてあましながら恋や進路に迷う姿を四季の移ろいを背景に描いたもの。

葡萄が目にしみる (角川文庫)

そのドラマがなぜか1991年の土曜日の夕方だったと思うけど、フジテレビで放映されました。
思わぬ良質なドラマだったのは確か。
萩原聖人が出るから見てただけなのに、見終わったあと母とびっくりするくらいいいねって話あったし、学校でも見ていたクラスメートと話した覚えがあるもの。

主役の地味な女子高生、乃里子を演じたのがまだデビュー間もない戸田菜穂
いま思い出してもとても綺麗な女の子で、あの時はまだ林真理子の原作未読だったため、なぜこんなに自意識過剰で劣等感の塊なんだろう、この子、、と感じた覚えがある、、

原作の乃里子は垢抜けない外見、可愛いとは言えない容姿の持主でクラスでも地味目な女の子たちのグループに所属し、悪口を言われてるんじゃないかという猜疑心や、みんなより劣る外見からの劣等感を抱えて悶々とした日々を過ごしている。
生徒会役員の男子へのほのかな片思い、学校のラグビー部のスター岩永への葛藤、華やかで可愛いクラスメートへの嫉妬と羨望、、、大なり小なりの違いはあるけれどみんな経験したことのあるどす黒いいや〜な感情をこれでもかってくらい上手に描いていて、林真理子恐るべし。
でも、これって林真理子の18番みたいなもので、彼女はそういう負の感情を描くのがとても上手。

原作にくらべ、ドラマはそのどす黒いところもいい感じに緩和させ、青春ドラマに仕立てている。
そもそも戸田菜穂が外見のコンプレックスあるように見えないし^^;

自分のことが好きなのでは、、感じていた岩永の彼女が実は同じグループで親友だと思っていた少女だと分かったとき、裏切られた悲しみと自意識過剰だった想いに気づいた羞恥心で二人をにらみ、自転車で走って葡萄畑で泣く場面があったと思うんだけど、あそこがとても良くて。
私も感情移入して泣いてしまったな。

ラグビー部のスター岩永を萩原聖人が、岩永の彼女で乃里子の親友役を櫻井淳子が、岩永と仲のいい女子高生で学園のマドンナ役を桜井幸子が演じていました。

あの頃のフジテレビはそういうまだ主役はしていないアイドルや新人を使って単発ドラマをたまに作っていて、私はそれが大好きだった。
鷺沢萠原作西田ひかる、菊池健一郎のショートドラマ「卒業」とか。
あ、これは3話オムニバス形式のドラマだったかな。
一色紗英の「恋とはどんなものかしら」とかあったなぁ、、
そのなかでもピカイチが、「葡萄が目にしみる」でした。

その後、木曜8時から「僕たちのドラマシリーズ」というものがはじまり、観月ありさ初主演作「放課後」や、一色紗英木村拓哉内田有紀の不思議な恋の三角関係を描いた「その時、ハートは盗まれた」などに繋がって行く気がする。
そういえば、「僕たちのドラマシリーズ」第2シーズンでは戸田菜穂森脇健児の「お願いデーモン」もあったな。
(もう当初と外れてめっちゃつまらなかったけど、、)  
またこういう素敵な胸キュンドラマをみたいから、作ってくれないかなぁ