読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

straysheepのなにか好きなもの

フィギュアスケートと読書と映画と雑貨といろいろ、について

よくわからないけど、じゅうぶん優雅だと思われ…松家 仁之「優雅なのかどうか、わからない」

 

松家仁之3作目の小説。

私はこの作品ではじめて知りましたが、新潮社の編集者で、新潮クレスト・ブックスの編集をされた方ですって!
私、新潮クレスト・ブックスの選本(とでも言うのかしら)、とても好きです。
 
この作品を知ったのも、こちらをじっと見つめるミア・ファローがとてもすてきだったからなので、どんなお話かわからず、全く先入観なしで読みました。
 

 

優雅なのかどうか、わからない

 
ミア・ファロー。この凛とした表情の素敵なことったら!
華麗なるギャツビー」の彼女もいいけど、ベリーショートのこういうのもいいな。きりりとしてる。
 
ちなみに「華麗なるギャツビー」はレオ様版よりも、ロバート・レッドフォード版のほうが好き。
デイジーもミア・ファローは儚くて上流社会のお嬢さんって感じで。
キャリー・マリガンのほうが、もしかしたら原作にちかいのかしら?
ちょっとズルくて浅はかで、ギャツビーの思うような女性じゃなかった、という点で。

  

華麗なるギャツビー [DVD]

華麗なるギャツビー [DVD]

 

 

華麗なるギャツビー [DVD]

華麗なるギャツビー [DVD]

  

っと、かなり話が横道に逸れてしまった!
 
「優雅なのかどうか、わからない」ですが、もう、あれね。
じゅうぶん優雅ですってば!と言いたくなりました。
なんとなく、主人公が脳内で石田衣良さんの不思議。
ゆとりのある素敵な40代後半。
 
一流出版社に勤める匡は48歳。離婚し吉祥寺に古い一軒家を借り改装を楽しみ悠々自適に暮らしている。
ある日蕎麦屋で元不倫相手の佳奈と偶然会い、近くに暮らしていることを知る。
だんだん戻る彼女との距離、、そんな時佳奈と一緒に暮らしているお父さんが倒れて….。
 
匡と佳奈は5年お付き合いした後、佳奈のほうがお別れを切り出し別れたのが2年前のこと。
当時妻と子供がおり家庭を壊すつもりもなかったけれど佳奈に心を奪われ、まだ20代後半の佳奈と5年お付き合いのあいだ、、なにも変えようとしない匡は振られてしまった。
別れてすぐ、妻に不倫の事実を突きつけられ離婚となり、独り身の現在は再会した佳奈への想いを募らせ彼女への愛情を感じる。
けれど、あまり過去の感情が描かれていないためか、離婚した途端別れた不倫相手の恋人に出会ってラッキー、みたくみえなくもない。
いえ、そんなことは一言も語られてないし、匡はそんなつもりもない。
 
全体的に小説的には瑣末というかどうでもいいところが気になってしまったのは、割と普段読む恋愛小説は過去の別れた理由や心情が描いてあるからかもしれない。匡の一人称だから佳奈の気持ちについてほんとうのところはわからないし、匡の過去の気持ちも細かく描かれていないし。気になってしまった。
 
自分の思うまま生きて、またそれを可能にできる経済力。
別れた妻とのあいだにひとりいる息子はアメリカで自分の人生を生き始めて独立。
離婚し独り身になったと思ったらかつて愛した女性と再会し、愛が復活。
介護問題などもあるっちゃあるけど、
…なんと言おうと、優雅なのではないでしょうか。