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ジョエル・ディケール「ハリー・クバート事件」

去年から面白いと評判になっていたのは知っていましたが、こんなに面白いとは!
早く読めばよかった。
 
アメリカの田舎町、国民的作家ハリー・クバートが住む庭から33年前に行方不明になった少女の死体が発見され、ハリーは一躍ロリコンの殺人犯の謗りを受け、警察に捕まってしまう。
恩師の無実をはらすべく、新進作家マーカス・ゴールドマンは捜査を始める。
 
当時36歳だったハリー・クバートが、行方不明になった15歳の少女と愛し合ってた事実、捜査をやめるよう警告の手紙が届いたり、15歳の少女の家庭に問題がみえてきたり、、二転三転する物語。
 
一見ミステリーかと思われるけれど、実はハリー・クバートとゴールドマンとの友情の物語であり、ゴールドマンの再生と成長の物語でもある。
途中で挟まれる、大学時代のゴールドマンとクバートの逸話が素晴らしい。
 
もちろんミステリーとしても秀逸で、特に私は昔の事件を掘り起こして解決するような作品(ちょっと違うかもだけど、クリスティの回想の殺人的なもの)が好みなので、そういう意味でも楽しめました!
二転三転するから飽きさせないんだけれど、ミステリーとしてのラストがちょっと、、残念かな。
 
あと、ヒロインのノラは魅力的に見えるように描かれているけど、私にはその魅力がちょっと分からなかった…
すごい15歳だな、とは思うけれど
 
作者のジョエル・ディケールはスイス人ですが、舞台はアメリカ、ニューイングランド地方。作者が少年時代に夏を過ごした場所だそうです。
北欧の小説のような暗い思い感じがなく読みやすかったのは、そういうところも関係しているのかな。
 
 

 

 

 

ハリー・クバート事件 上

ハリー・クバート事件 上

 

 

 

ハリー・クバート事件 下

ハリー・クバート事件 下