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straysheepのなにか好きなもの

フィギュアスケートと読書と映画と雑貨といろいろ、について

声もステキな楽器なんだ 映画「くちびるに歌を」

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中田永一の原作がものすごく好きなので、映画化決定したときから絶対観に行こうと決めていた今作。

ホットロード」や「アオハライド」の三木孝治監督。って青春ものすぎてひとつもみたことなかった。はじめて知った監督さんでした。
なので、今回はあまり監督さんは意識せず、もっと言うと主演の先生は新垣結衣ちゃんなのだけれど、それも誰が演じても観に行く気だったから、下調べもせず番宣も見ず、映画館へ。

長崎県五島列島にある中五島中学校へ、産休に入る同級生の教師からの依頼で、卒後生でピアニストの柏木ユリが数年ぶりに故郷に戻ってくる。

「適当にがんばる」柏木ユリは実はある傷を抱えピアノが弾けなくなっていた。また、彼女が顧問をすることになった合唱部には、両親のいない少女や障害をもつ兄をサポートするために生まれた少年など、皆いろいろと悩みを抱えていた。

なぜ合唱、そんなにがんばるの?という柏木ユリの言葉に、女生徒は「合唱が好き、ということだけではだめですか」と不思議そうな顔で答える。

好きだけでまっすぐに進める年齢が羨ましくも、きらきらと眩しい。

五島列島の海の蒼色と波しぶきの白とのコントラスト、新緑の緑や夕暮れ時の美しさ、背景の自然も美しいけれど、演じる中学生たちも負けずにみんな溌剌としていて負けてない!

それにしても、映画の中で「くちびるに歌をもて、朗らかな調子で」という言葉が語られますが、ほんとうに素敵な言葉だなと思います。
特にラスト、県大会で歌う直前、新垣結衣演じる柏木先生がそうみんなに微笑みながら話す場面はオープニングとシンクロし、ぐっときて涙が溢れてきてしまいました。

よく知らなかったのですが、「くちびるに歌を」という物語は、アンジェラ・アキさんがNコンを目指す五島列島の合唱部を訪ねたドキュメンタリーを中田永一さんが見たのがきっかけとなり作られたのだとか。
「手紙〜拝啓十五の君へ」は2008年の全国学校音楽コンクールの課題曲だったようです。
ぜ、ぜんぜん知りませんでした、、、

原作と違い映画ではこんな曲だったと分かるので、また小説と映画は別に楽しめるものだと実感。
冒頭で新入部員募集のために学校の中庭で生徒たちが合唱している場面は、本を読んでいたときの想像より、映像のほうがぐっとよかったです!

くちびるに歌を (小学館文庫)

くちびるに歌を (小学館文庫)