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straysheepのなにか好きなもの

フィギュアスケートと読書と映画と雑貨といろいろ、について

ロバート・ガルブレイズ 「カッコウの呼び声」

ハリー・ポッターシリーズで有名なJ・Kローリング別名義の小説。

そもそも児童文学ではなく、魔法使いもでてこない。
出版社も違えば翻訳者も違うわけで、同じ作家の小説なの…?と戸惑うくらい、全くハリー・ポッターの香りが漂ってこない!
男性名で素性を隠して発表したこの作品は、大人の男性が主人公の、探偵小説です。

仕事も私生活も絶不調な元軍人の探偵ストライクの下に、婚約したばかりの幸せオーラ全開なロビンが派遣事務所から秘書として派遣される。
そこに自殺したと言われているスーパーモデルの兄が、妹は自殺ではないから真相を調べて欲しいと依頼にやってきて、物語は始まります。

携帯電話やパソコン、スーパーモデルなど登場しているけれど、昔よく読んだタイプの古風で野暮な探偵×美人で有能な助手の探偵小説で、久々にこういう探偵ものを読んだけれど、とても面白かった!

才色兼備で心優しい気配りができるロビン、彼女の魅力がこの小説を支えている。
昔探偵事務所で 働くのを夢見ていたようで、お仕事にどんどん夢中になってゆく。そしてテキパキ働く!
一方でちょっとすげなく扱われると「そっちがその気なら!」的な思考になる女性らしい勝ち気さや、フォローされると許してしまう単純さ、、他人事ではない感じで親しみやすい

もちろん、スーパーモデルは本当に自殺したのか、他殺だとしたら犯人は誰なのか、誰が嘘をついているのか、など通常の探偵小説の魅力が詰まっているのも確か。
普遍的な探偵小説。

ここからはネタバレとなってしまうので、未読の方は飛ばしてください!



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なぜ兄がストライクに妹の死の謎について依頼したのか、その動機がよくわからないところ、そこだけ残念。
そのままにしていたら自殺で片付いたのに、わざわざ?
完全犯罪を成し遂げた優越感?
幼い頃の妬みの対象、チャーリーの親友だったストライクを無能だと笑いたかった?
う〜ん、最後まで理解できないままでした!

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ネタバレ終わり。

途中、ストライクとロビンが、お金持ちの紳士とその妻の妹が妻のプレゼントを買いに来たという設定で、高級ブティックで嘘の試着を次々試すところ、とても楽しかったなぁ!好きな場面です。

そしたら、ラスト。ロビンの最終出勤日と思ったストライクがそのときのドレスをお礼にプレゼンしていて、すてきだった!

あれ、ってなると、ストライクってそんなに不器用なタイプではないのかも…?

ロビンも引き続き、探偵事務所で働くことになったようだし、今年中に日本でも出版されるということで、たのしみが増えました!!!