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ケイト・モートン 「秘密」

秘密 上

秘密 上

秘密 下

秘密 下

少女時代にローレルは、母親が訪れてきた男をナイフで殺めてしまうところを目撃してしまうが、その目撃証言で事件は正当防衛として処理される。
やがて時が経ち、母の余命わずかと知ったローレルが実家を訪れた際に、母の若い頃の写真をみつけ事件の謎を調べ始める。
70年前の母の独身時代の世界の回想と現在のローレルとのお話が交差し、母親の秘密を解明してゆく、、というお話。

前置きが長くなってしまったけど、ケイト・モートン「忘れられた花園」と同じ手法で書かれた本作、第二次世界大戦中のロンドンが主な舞台となっていて、とても面白かった!

途中で、もしや、、と母の秘密に気がついてしまったのが残念。
前作のこともあり、何かあるんだろうなぁと思いながら読んでいたせいもあるんだろうけども。

「忘れられた花園」のときは登場人物の誰もに感情移入ができなく、嫌な奴ばかりでてきて辟易したけれど、「秘密」はローレルをはじめ、物語の鍵となる人物ヴィヴィアンも好感が持てて、戦時中のロンドンの描写も魅力的に描かれていてぐいぐい読み進めてしまいました。

特に母親の時代のほうは、母親と恋人ジミーとヴィヴィアンの3人の人間模様も興味深く、最初から謎が多い、、

ラスト、幼いローレルとジミーが出逢う場面での、ジミーの心情が切ないけれど、心が癒される場面でもあります。

今年の春頃、コニー・ウィルスの「ブラックアウト」「オールクリア」をよんでいたせいもあり、第二次世界大戦の灯火管制下のイングランドにとても興味があった私。とても楽しく読めました!

オールクリアの3人がてんやわんやしていたときに、ローレルの母親たちはこんな風に過ごしていたんだ、とか想像すると楽しくて。違う作家の違う物語だけど、こういうところが読書の魅力なのではないかな。