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飛鳥井 千砂 「鏡よ鏡」

鏡よ、鏡

鏡よ、鏡

飛鳥井  千砂。双葉社

飛鳥井さんは、デビュー作「はるがいったら」を読んで以来、出版されたら必ず読んでいる作家さんのひとり。

今回の「鏡よ、鏡」は、化粧品会社に同期入社した正反対のタイプの女性、エリコとリナをヒロインにした物語。

エリコは過去のトラウマから上辺だけの言葉やつきあいが嫌いな女の子で、リナは愛嬌があってまわりの空気を読んで行動できる女の子。
そんな正反対のふたりで、反発しながらも成長してゆく女の子のがんばるお仕事ストーリーかな〜と思いきや、意外にも少々ヘビーな展開でびっくり。。。

正反対だからはじめこそ反発していたふたりだけれど、あっというまに意気投合して親友同士になる、まではまだよかった。あれれ?早いぞ、とは思ったけど。

その後、同じく仲良しの同期ゆりちゃんが自社製品で肌がかぶれてしまってから、意外なストーリー展開だった。

お仕事、未来への夢、過去、友情、恋愛、、すべてつめこんで、後半失速してしまった感が否めない。

5年後のふたりの再会も、、尻つぼみな感じがして。
お互い成長した相手を認めて、それぞれの場所でやりたいことにむかってがんばってるんだけれど、、なんだかなぁ、、って物足りない物語だった。

「ハルがいったら」は、お仕事や恋愛などの普通の物語の中で、犬の介護など社会性のあることを盛り込んだことがとても上手くアクセントになっていたと思う。
けれど、今回は化粧品会社の誇大広告や会社の欺瞞などがしっくりこなかった印象。

題材が興味深かっただけに、返す返すも残念。