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straysheepのなにか好きなもの

フィギュアスケートと読書と映画と雑貨といろいろ、について

たったひとつの小さな嘘 ケイト・モートン『リヴァトン館』

読書感想

『忘れられた花園』『秘密』のケイト・モートンのデビュー作。

上の2作品がすごーく面白かったので、デビュー作も読みたいと思ってました!

 

リヴァトン館

リヴァトン館

 

98歳で老人施設で暮らすグレイスの元に、ある女性映画監督があらわれ、『リヴァトン館』で起きた悲劇的な時間を映画化するので、生き証人であるグレイスにインタビューを申し出る。

グレイスは第一次世界大戦が始まろうとしている英国のお屋敷で、メイドとして働かことになった当時を回想してゆくというお話で、主人公の独白と過去の出来事が飛交う。

カズオ・イシグロ日の名残り』のように階級社会をなんの疑問もなく、ご主人様への奉公にプライドをもっていた執事や侍女が登場するところも興味深い。

リヴァトン館には美しい姉妹、ハンナとエメリン、とその兄デイビットがあり、グレイスはいつも3人に憧れていた。

あるとき、兄が友人のロビー・ハンターを屋敷に連れて来て、ロビーが銃で自殺するという事件の真相をグレイスが知っているようで、それが最後の最後にわかること。

そこを読んでいて衝撃を受けてしまった!

グレイスが語り手だけれど、ヒロインは家族の姉妹の姉、ハンナ。美しく理知的で、生まれてくる時代がもう少し遅かったら。

ある小さな、悪気のない嘘がハンナの人生を壊してしまう…

とても衝撃を受けて面白かったんだけれど、途中中だるみがあり、ある素敵な偶然をうまく使えていないエピソードとなっていて、残念。

全日本選手権女子ショート 2016

  1. 浅田真央ちゃんの復活具合
  2. 本田真凛ちゃんの演技
  3. 大庭雅ちゃんのショートプログラム

上記が本日のわたくし的見所です。 

 【女子ショート結果】

1 宮原知子 関西大 76.49
2 本郷理華 邦和スポーツランド 69.20
3 樋口新葉 日本橋女学館 68.74
4 本田真凜 関西大中・高スケート部 67.52
5 三原舞依  神戸ポートアイランドクラブ 65.91
6 坂本花織 神戸FSC 63.36
7 松田悠良 中京大中京高 61.63
8 浅田真央  中京大 60.32
9 鈴木沙弥 邦和SC 60.06
10 大庭雅 中京大 59.19
11 滝野莉子 大阪スケート倶楽部 59.13
12 村上佳菜子  中京大  58.52

 

 もう、フリーでちょっとくらいミスしても優勝確定なのは、宮原さん。本日も安定感のあるジャンプでした。

本田真凛ちゃんは、ジュニアグランプリファイナルを棄権した悔しさが、演技に表れていたように感じます。楽しそうに滑っていた。真凛ちゃんの演技って、溌剌としてるのに可憐で、好きだなあ。

大庭雅ちゃんのショートは、安藤美姫ちゃんが作ったプログラム。「ミッション」は本人もプログラムで使用していて、そのシーズンは全日本もワールドも優勝 したという縁起のいい曲。ここ数年全日本選手権でいい結果を出せていなかった雅ちゃんだけれど、憧れの安藤美姫ちゃんが作ったというだけでがんばれたんじゃないかな?ショートは会心の出来でした!フリーもこの調子でがんばれ!

 そして、浅田真央ちゃん。

公式練習でも調子がもどってきているということで…どうかな、って最終滑走までドキドキでした。

ジャンプでは真央ちゃんより高い得点の選手はたくさんいるけれど、こんなにステップやスピンで魅せられる選手はほかにいないでしょう!

羽ばたく鳥のような演技は見応えあり!

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どのポーズも素敵な真央ちゃん

羽ばたく鳥といえば、はじめてワールドを制したシーズンのプログラム「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジア」も羽ばたく鳥のようなプログラムでした。

真央ちゃんのショートプログラムではいちばん好きです。 

タチアナ・タラソワとの初タッグで、いまの洗練された真央ちゃんはここから始まったと思う

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結果論だけれど、ショートは入れられるジャンプが3つで、ひとつの失敗が命取りとなるので…ショートは2アクセルで、フリーに3アクセル入れたらよかったんじゃないかなあ…。せめて、3アクセルを回りきってステップアウトとか手をつくとか、もしくは2アクセルになっちゃったとかならよかったのに。シングルアクセルじゃあ0点だよね、、、あと5点入ってたら最終グループだったのにね

女子は1位以外は僅差なので、だれが表彰台になるのかわかりません!

 

男子はフリーも終わって、宇野くんの初優勝!

私は特に無良くんのファンというわけではないけれど…羽生くん欠場の今大会、彼にとって全日本選手権優勝のラストチャンスだったのではないかな?と思い、応援していました!

彼はなかなか調子が続かないことが多く、ショートフリー揃えるのも数えるくらいだし、この大会がとても良くて次は全くダメとかもあったりして…すべてのジャンプが決まると迫力のある男らしい滑りをするのもあって応援してたんだけどな…残念。

後半、体力がもたなかったのかしら。

ジャンプミスが相次いだのが敗因かな?

宇野昌磨くんが初優勝!

そして、羽生くんと同世代の田中刑事くんがとてもいい演技をして2位!

田中くんもフリーでちょいミスありハラハラしましたが、何事もなければワールド代表に選ばれるかも!

羽生くん、宇野くん、田中くん。なんか新鮮なメンバー。

ワールド代表(四大陸も)の発表は、女子フリーが終わった後とのことです。

SMAP解散 ノスタルジックな1日

母がたっくんの大ファンです。

たっくん、ってSMAP木村拓哉、で彼は確かにそう呼ばれていた。

いつの日からかキムタクになっていったけれど。

母がはじめてたっくんをみて、私にこの子は誰?って聞いてきたのは私が高校生か中学生の頃。

スペシャルドラマ「松葉杖のラガーマン」をみた直後。主役が木村拓哉で、練習中の事故で四肢麻痺になるラグビー部員を演じていました。 

  このドラマと斉藤由貴の弟役を演じた「おとうと」で、母はたっくんの虜に…。

SMAP木村拓哉だということは、私がクラスの友達からきいて判明。まだ歌デビューはしてなかった頃かも。

確かに、そのふたつのドラマの木村拓哉はものすごくよかったです。

そう考えると木村拓哉SMAPデビュー前からいい役柄に恵まれていたのかな

 なーんてことを思い出してしまったのは、SMAPのベスト盤を家事をしながら聞いていたからです。

思いのほか学生時代を思い出して、ノスタルジーに浸ってしまった!

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家事が滞るわ。

ちなみに、私は当時稲垣吾郎のファン。朝ドラ「青春家族」や映画「さらば、愛しのヤクザ」などみたことをうっすら覚えてるな…

君色思い」という曲が大好きで、聴くたびに切なくなってたこととか、「あすなろ白書」のなるみ(石田ひかりちゃん演じるヒロイン)の真似してタータンチェックのショールを買ってもらったこととか、思い出が巡る。

ちなみに、私は「あすなろ白書」は取手くんより断然掛居くん派!

まわりでは(母含め…)取手くん胸キュン派が多かったけれど、一緒に一夜を過ごした後ヒロインに「なんで私寝ちゃったんだろう…」などといわれてしまう男の子に興味が湧かなかったですね、当時は。  そんな悲惨な男の子の役を当時の木村拓哉が演じてたんだなぁ、と感慨深い。

あすなろ白書」は大好きな北川悦吏子さんが脚本のドラマ。

木村拓哉×北川悦吏子のコンビは最高だと思います。

つい先日NHKでやってたドラマ「運命に、似た恋」ももう少し若かったら木村拓哉にやってもらいたかったな…と思いながら見てましたし。

初タッグの「その時、ハートは盗まれた!」での一色紗英ちゃんと内田有紀をとりあう高校の先輩役は、ファンじゃなくても素敵だった。

そして、「あすなろ白書」の取手くんを経て「ロングバケーション」の瀬名くん! 

ロングバケーション [DVD]

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 他人の気持ちばかり考えてしまって優しすぎて恥ずかしがり屋で自分の気持ちを外に出せない、それがピアニストとしての壁となってしまっているピアニストを目指すヤマハで働く瀬名くん。

オープニングの主題歌「LALALA LOVESONG」が流れるところの中盤、山口智子木村拓哉に全体重をかけて背中に乗ってるけど、逆に木村拓哉山口智子の背中に乗るときは彼女が重くないようにそっと背中を預けてるところがあって、それは脚本なのか演出がすごいのか木村拓哉がすごいのか分からないけれど、なんて瀬名くんの性格を簡単にでも確実に表してるんだろう、と当時からドキドキしてました。

瀬名くんはドラマ史上いちばん好きな男性のキャラクターです!

さすが北川悦吏子

その後、「空から降る1億の星」でふたりのタッグはストップしてるけれど、大人になった木村拓哉でなにかドラマ作ってくれないかな、と切望する今日この頃…

 SMAPの曲は中居くんや草薙くんや香取くんのドラマの主題歌になってるものが多いんだけれど、私が曲をきいてて思い出すのは木村拓哉ばっかり。

私の青春を彩るSMAPの曲とか思ってたけれど、SMAPというより木村拓哉なのか、もしかして。  

それだけに、解散報道後のSMAPをとりまくいろんな記事に心が痛みます。

スマスマも次のスペシャルで終わってしまうし、もうSMAP5人で歌う新しい姿は見られない。

なんか、切ない…

それでも人生は続く、と大袈裟に感じてしまうのは、私は思ったよりもずっとSMAPを好きで、解散しても応援していきたい。

浅田真央「すべて失われた」ものはなにか

フィギュアスケート

先日のスケートアメリカ、今回のフランス杯、で大崩れしたフリーはともかく、ショートはなぜあんなに点が伸びなかったのか。

プロトコルを見るにスピンステップのレベルの取りこぼしが多く(フリーはレベルとれてた。ホッ)、かつ3回転2回転(3回転3回転ではない…)の連続ジャンプに回転不足判定があったことが、真央ちゃんのなかの積み上げてきたものを崩壊させ、足りない部分を浮き彫りにしてしまったのかな、と思いました。

積み上げてきたもの、足りない部分はどちらもトレーニング、でしょうか。

反復するトレーニングにより得た自信と、怪我による練習不足からくる自分への信頼のようなもの。

安藤美姫ちゃんのトリノシーズンがこんなふうに自信が失われていったかな、と記憶しています。

日本人はトレーニングを下敷きにした自信を積み重ね、結果に繋がるタイプと昔何かで読んだけれど、真央ちゃんもそうなのかな。

真央ちゃんのショート、とても綺麗で大人っぽい。

ひとつひとつのポーズも美しく、、演技が終わり点数みて、低いなあ、、と思ってしまったけど、素人のわたしには綺麗に見えたスピンも、村主さんの女子ショート総評を読んだら、タイミングが合わなかったようなことも書いてあり、そうなんだ、と。

 今季はエッジにも厳しい判定が多いらしく、それがまたルッツジャンプにエッジエラーを取られやすい真央ちゃんに影響を与えているのかも。

真央ちゃんがメンタル弱いという声をよく聞くけれど、私はそんなことないと思っていて。

弱いとしたら、ここぞというときに勝てない、という意味のメンタル弱いではなく、勝ちたい気持ちや完璧に「ノーミスしたい」(懐かしい、若い頃の真央ちゃんの発言!)気持ちからセカンドループの回転不足やルッツのエッジエラーを意識し過ぎて失敗してしまう性格の部分が弱味になっている、と思っている。

それにしても、真央ちゃんが2005-2006シーズンに華々しくシニアデビューした時、こんな事態になるだなんて誰が想像したでしょうか。

私は安藤美姫ちゃんのファンなので、とうとう天才がシニアデビューしちゃったんだなぁ、とスルツカヤを抑えてGPFを制する姿をみていました。

そのまんま、2年目にはワールドも制しバンクーバー五輪は銀メダル、なのになぜ今GPSで9位なんて成績に収まってしまったのか、、アスリートは怪我もするし結果の浮き沈みはあるけど、トップ選手でGPS入賞しないレベルはあまりみない。

真央ちゃんの軽やかなジャンプ、優雅なのに重厚感のあるステップなど大好きなので、思いのまま演技をして、それに結果がついてきてキスアンドクライを笑顔で手を振る姿が見たいです。

インタビューにある、すべて失われたのは自信やプライドであり、真央ちゃんの持ってるステップやスピンやジャンプの技術は失われていないのです。

全日本まではまだ時間があるので、滑り込んで自信を取り戻した姿を見せてください!と大きな声でメッセージを送りたい。

ブリジット・ジョーンズが帰ってくる!大変よろしい!

Diary 読書感想

本日のブログのタイトルは、『ブリジット・ジョーンズの日記』が映画化するときか続編が出版されたときのポスターの文句(だったと思う)

当時、本屋さんでバイトしていたので毎日可愛いな、とみかけていました。

ブリジット・ジョーンズの日記 [DVD]

レニー・セルヴィガー、ほんとにキュート。

 大変よろしい、は原作のブリジットがなにかと口にする言葉。

英語だとなんて言ってるんだろう?

ダイエットがうまくいってる時とか、タバコを吸う本数が減らせた時とか、愛するダニエルのことで「安定」を保てているときなどに頻発される言葉。 

なんと、今度続編の映画がやってきます。

 

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 会社の近くに貼ってあったポスター

 

わお!!!

でも、ちょっと待って。

マーク・ダーシー(コリン・ファレル演じるブリジットの恋人)がいるわ…

私、続編の原作『ブリジット・ジョーンズの日記  恋や仕事や子育てにてんやわんやの12ヶ月』を読んだのですが…

ブリジット・ジョーンズの日記  恋に仕事に子育てにてんやわんやの12か月 (上)ブリジット・ジョーンズの日記  恋に仕事に子育てにてんやわんやの12か月 (下)

まず最初にぶっとんだのが、マーク・ダーシーが死んでいた、ということ!

ネタバレでもなんでもなく、さくっと、冒頭はもう既に未亡人なブリジット…

夫(ダーシーと結婚したんだ!)は国際弁護士として世界を飛び回っていた途中のお仕事で亡くなってしまっていた。

なのに、ポスターにはしっかりいるし、元カレということになっているんですけど…どういうことなのかしら。

原作を映画化したわけではないのかな

マーク・ダーシーのいないブリジット・ジョーンズの日記なんて読む気がしない!と思ったけれど、無理やり元彼でブリジットに絡ませる映画のほうもどうしようかな、と観ようとする気持ちが萎んできちゃった。

でもまあ、私はなんだかんだ見ちゃうんだけど、大好きだからマーク・ダーシー❤︎

 私が最初に『ブリジット・ジョーンズの日記』を読んだのは、当時アルバイトをしていた本屋さんで見本本をいただいたから!

買おうか迷っていたら(学生にハードカバーの値段は高かった)、くださったのです。見本本なので、表紙もないただの製本だけされたものでしたが、それも新鮮でした。

読んでびっくりしたのは、ジェイン・オースティン自負と偏見』のパロディだ、これ!と気がついたから。

当時英国の新聞で連載されてたらしいので確信犯なはず。

英国のひとにとって『自負と偏見』は、誰もが結末を知っている有名な古典作品なんだから、パロディだってお手の物。

ちなみに、続編の『ブリジット・ジョーンズの日記  きれそうな私の12ヶ月』は、同じジェーン・オースティンの『説き伏せられて』が下敷きになってると思うの。

 

説きふせられて (岩波文庫)

説きふせられて (岩波文庫)

 

 別れた恋人と7年して再会したアンの物語。こちら地味ですが、ところどころ胸キュンあり、でオススメです。

私、『自負と偏見』は大好きで、出版されているいろんな版元からの異なる翻訳を読み楽しんでいます。

最近、翻訳する人によってだいぶ主人公の性格というカラーが変わることに気がついたので、そういう部分も興味深い。

ていうか、この作品出版社によってタイトルも違うのが不思議。

原題はPride and Prejudiceで、『自負と偏見』『高慢と偏見』、キーラ・ナイトレイ主演映画の邦題は『プライドと偏見』。

風と共に去りぬ』『嵐が丘』のように人々のイメージが定まってないタイトルなのかも?

ヒロイン像は、『自負と偏見』のエリザベスとブリジット・ジョーンズとでは全く異なりますが、ダーシーは(『自負と偏見』もダーシー、『ブリジット・ジョーンズの日記』もダーシー!)はどちらも相当素敵。

甲乙つけるなら、、『自負と偏見』のダーシー・フィッツジェラルドのほうがより一層クールでかっこいいかな

BBCで放映されたドラマ『高慢と偏見』のDVDももっていますが(2002年くらいに9800円で購入)、そこでダーシーを演じているのが、コリン・ファレル

そこでのダーシーが完璧に素敵だから、『ブリジット・ジョーンズの日記』のマーク・ダーシー役にも選ばれたはず。

こう書いてると、いよいよ続編映画「ブリジット・ジョーンズの日記  ダメな私の最期のモテ期」も絶対観たくなってきちゃうな!

選択のとき 映画『ブルックリン』を観て

Diary 映画感想

コルム・トビーンの原作を、『つぐない』のシアーシャ・ローナン主演で映画化。

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今年のアカデミー賞でも受賞こそ逃したものの、作品賞や脚本賞(脚本はニック・ホーンビイ!)、主演女優賞にノミネートされ話題にのぼりました。

 期待以上にいい映画で、もういちど観たいし、原作も読んで登場人物の心理描写もしっかり理解したい。

というのは、映画の心理描写が足りないとかではなく、ちょっと私の希望と違くて。

原作あるしもう結果は決まってるのに、どうにかヒロインのエーリッシュが違う未来を選ぶことを期待してしまったのもあり、もっとヒロインの心理を深く掘り下げて知りたいと感じたからです。

おとなしく目立たないけれど利発な少女エーリッシュは、妹の未来を案じた姉の計らいで単身ニューヨークへ。

アイルランドの小さな街から大都会、という変化に戸惑いホームシックに陥るけれど、イタリア系移民の青年トニーとの恋をきっかけに目標に向かって生き生きと暮らし始める。

と、そんなとき、故郷から悲劇の知らせが届き、エーリッシュは一旦帰郷します。

 

 

ここからネタバレになるので、ご注意ください!

 

 

姉が亡くなりひとりぼっちになってしまった母の願いー地元の男性と結婚してエーリッシュに戻ってきてほしいーなどを感じ、じつは帰郷を不安がるト二ーと結婚したことを言い出せないエーリッシュ。帰郷する前に結婚しなければ帰らせてくれないって…ほんと好きじゃないわ、トニー。女々しいっていうかね。

それにしても、本当にびっくりした、結婚しちゃうのかここで!って。

トニーは粗野だけどいい人だし溌剌と生きる力が湧き出ている感じだし、、優しくてエーリッシュを心から愛していて。

でも、うわーエーリッシュ、トニーと結婚しちゃっていいのか!(しつこい)と思いながら観てました。

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エーリッシュとトニー

お互いはじめての恋人なのもあり、それとも海外の恋人はそうなのかしら、いつでもラブラブです

姉のお墓まいりや母親の様子をみたあとも親友の結婚式に出席するために故郷にいる予定を延ばすエーリッシュに、親友が彼の友人を紹介します。

地元の街の名士の息子で、エーリッシュとも顔見知りの元ラグビー部のエリート、ジム。

エーリッシュ、結婚しちゃってることを母親と親友くらいにはお話したほうがいいんじゃないかな、と思う私を余所にこれがなかなか言い出さない。

まあ、親にも紹介せず、勝手に結婚しちゃったイコール故郷には戻りません宣言となるし、この時代の女の子には言いにくいかな…

カップルで行動することの多い国で、エーリッシュはジムと行動を共にするうちにジムに惹かれ…っていうか、それよりジムがエーリッシュに惹かれちゃってる!親に紹介したがってる!どうするんだろう…、っていうね…

だってエーリッシュ、あなたもう結婚してる!アイルランドは離婚はオッケーなのか、とかごちゃごちゃ考える私。

だって、私、ジムが素敵で、エーリッシュがアイルランドに戻ってきてジムと結婚してくれないかな、なんて期待し始めてしまって。

ジムを演じるのはドーナル・グリーソン。どこかで見た覚えがあるな、と思ったら、『ハリー・ポッターと死の秘宝』でロンのいちばん上のお兄ちゃんビルを演じていたイケメンでした!

 

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エーリッシュとジム。私は断然ジム派。

お母さんも街のひともエーリッシュとジムの恋仲を噂し期待し始めて。

エーリッシュもトニーからの手紙に返信できずに迷い始める。

結婚相手(トニーかジムか)だけでなく、今後の人生をどこでどのように過ごしたいか、未来の選択にもなるので悩むのは当然。

ていうか、トニーと結婚する前にそのことに想いを馳せて欲しかった。

とあることから元の職場の女性に結婚していたことがバレて、エーリッシュはニューヨークに戻ることを決める。

それを決めたときのエーリッシュが、忘れていたこと(トニーと結婚していたことではなく、閉鎖的な街がきらいだったこと)を思い出したときのセリフがこの映画いちばんの肝ではないでしょうか。また、母親にニューヨークで結婚したから愛するひとの元へ帰ると告げたときの、母親の表情。心にズドンと響きました…。

 新天地での青春、恋人、夢と、故郷の母親や親友や穏やかで上品な暮らし…エーリッシュが悩んだ末に出した結論、ですが私からすると結婚早まっちゃった女の子の物語って感じ。

けど、ジムには静かな愛があったけれどアイルランドからでることもなく父親の事業を継ぐという諦めにも似た影がまとわりついていた。エーリッシュにはトニーのほうがお似合いなんでしょう。

が、私はそれでもジムを捨てきれない。

パンフレットでドーナル・グリーソンはジムを演じるにあたって、ニューヨークに戻ることを留まりたくなる理由になるのが僕の仕事的なことを語っていました。そうニューヨークに帰らないで、と心でお祈りしましたよ…。

原作をじっくり読んで、エーリッシュのジムへの気持ちを確認したい私なのでした!

愛すべきキャラクターとのお別れ 『アリスインワンダーランド 時間の旅』を観て

Diary 映画感想

ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』をベースに、色鮮やかに一風変わった物語に仕上げたのがティム・バートン監督の『アリスインワンダーランド』。

帽子屋マッド・ハンターをジョニー・デップ、白の女王をアン・ハサウェイ、その姉赤の女王をヘレナ・ボナム=カーター、アリスを演じるのは当時19歳の新人ミア・ワシコウスカでした。

ティム・バートン監督の『アリスインワンダーランド』のアリスは19歳。ワンダーランドにアリスが訪れるのは2回目なのだけれど、以前訪れたのはかなり小さな頃なので、その体験は夢だと思い込んでいたという設定。

その最初のワンダーランド体験が、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』。小さすぎて夢だと思っていた、という。

そしてこの夏、続編の『アリスインワンダーランド  時間の旅』が公開!

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つまり、3度目のワンダーランドへの旅、ということになります。

せっかく3Dもあるのに、苦手なので私はふつうの2Dで観てきました。

原題は『Alice Through the Looking Glass』で、もちろん『鏡の国のアリス』をモチーフにしています。

とはいえ、『不思議の国のアリス』に比べ『鏡の国のアリス』はチェスがよくわからない人にはいまいち…な気がしてどんな風にアレンジするのかな、ととても楽しみにしていました!

 

鏡の中を通り抜けてワンダーランドを再び訪れるアリス。

訪れた先がまずチェス盤上だったことくらいかな、『鏡の国のアリス』をモチーフにしていたところは。

私の好きな年がら年中喧嘩して胡椒をかけてお料理している公爵夫人のおうちの料理人とか、登場しないんですよね…そりゃあ全てのキャラクターは網羅できないと思いますけど、残念。

今回のアリスは、赤の女王様がなぜ愛すべきでか頭の持ち主になり根性も曲がってしまったのかが判明するので、ヘレナ・ボナム=カーターファン必見です!

私はアリスも好きだけれど、このヘレナ・ボナム=カーター演じるイラスベス 赤の女王様が大好き。

今回も…とても可愛かった❤︎

彼女、意外とツンデレというか、恋人に突然甘えたり拗ねたりしていつもと違う流し目したり、すてき。

アリスはマッド・ハンターが悩み過ぎて死にかけている原因となっている、愛する家族について過去を訪ねて過去を変えようとします。

その際、幼い頃の赤の女王と白の女王の姉妹がタルトを取り合って食べてたり、幼いマッド・ハンターがなぜ父親と疎遠になったかなど描かれて…タイムトラベルものが好きな人も楽しめると思います。

見終わった後、なぜか原作を読んが読みたくなりました。

私の持っているのは新潮文庫です。

 

不思議の国のアリス (新潮文庫)

不思議の国のアリス (新潮文庫)

 

今思うとテニエルの挿絵のものがよかったと思うんだけれど、文庫といえば新潮文庫だった私らしい選択でした。

 

鏡の国のアリス (挿絵=テニエル)

鏡の国のアリス (挿絵=テニエル)

 

  このイラスト…私の中学の英語の教科書のイラストだと思って、当時選ばなかったというのもある…

教科書と一緒じゃん、みたいな。

短絡的な自分を反省しちゃう。

映画もいよいよ最後はもうワンダーランドのみんなと会えないのかな、と悲しい気持ち。 

なぜ白の女王と赤の女王が不仲だったのかもわかったし、マッド・ハンターも元気になったし、タイムも元どおり。

アリスもほんとうの世界へ戻りまた航海へ出かけるのだけれど、もう会えないというキーワードは人を切なくさせます。

いま、なんとかロス的な言葉が流行っているけれど、まさにそんな気持ち。

でも新しいものは生み出されないかもしれないけれど、今までのアリスや仲間には何度でも会えるのが物語のいいところだと思います。

テニエル挿絵のアリス、買っちゃおうかなぁ